ＪＲ北海道は７日、受話器とモニターでオペレーターと会話できる「話せる券売機」を千歳駅と南千歳駅に各１台導入した。ＪＲ東海やＪＲ西日本ではあるが、ＪＲ北では初めて。

券売機の操作に不慣れな利用者に対し、オペレーターが操作方法を伝えたり、遠隔操作で切符の購入を手助けしたりする。

オペレーターの対応時間は午前８時半～午後７時。

２月以降には島松駅（恵庭市）と北広島駅に各１台、３月以降には札幌駅東口に２台、それぞれ話せる券売機を設置する予定だ。

https://www.yomiuri.co.jp/hokkaido/news/20190108-OYTNT50077.html

どこがええ？

国の特別天然記念物「阿寒湖のマリモ」を、観光の起爆剤にしようと、群生地近くに足を踏み入れる観察ツアーが来年度から試行される。これに対し専門家や保護関係者は、生息域に悪影響を与えかねないと気をもんでいる。北海道・阿寒湖北端にある群生地「チュウルイ湾」を、沖合に浮かぶチュウルイ島から遠望した。

１２月３日午前１０時、阿寒湖畔。温泉街そばの桟橋から、報道関係者や釧路市職員ら十数人と観光船に乗り込んだ。雄阿寒岳を右に仰ぎ見ながら、湖北部のチュウルイ湾手前に浮かぶ周囲約３６０メートルの小島「チュウルイ島」を目指した。標高４２０メートルに位置する湖周辺の気温は零度近くまで下がり、デッキに出ると防寒着越しに風の冷たさがこたえる。

ないだ湖面を約２０分走ると島の桟橋に着いた。島内には同市が整備したマリモ展示観察センターがある。１１月末まで半年余り、施設の水槽に展示されていた球状マリモ１１１個を冬の間、桟橋周辺の浅瀬に戻す。

作業の合間、同市教委阿寒生涯学習課の学芸員尾山洋一さん（４１）は、島の北方７００～８００メートルに広がるチュウルイ湾の青い湖面を指しつつ、「水深約２メートルの湖底にマリモが３～４層に折り重なって生息しています。わずか１００メートル四方の範囲です」と説明した。

尾山さんはマリモ保護の最前線で活動している。マリモの生息域は文化財保護法などで立ち入りが厳しく制限されている。観察ツアーでは、カヌーで移動し、群生地の真上からのぞいたり、陸からチュウルイ湾岸に近づき岸に打ち上げられたマリモを観察したりする方法が検討されている。

https://www.yomiuri.co.jp/eco/20181224-OYT1T50044.html
https://m.youtube.com/watch?v=gMz4aYjOPAE