「宮島訪問税」同意へ　観光客から1人100円　総務省
7/16(金) 7:21配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/4701e8490bd98d6c4a3bd6d711dfbc28712f1043

総務省は15日、世界遺産・厳島神社がある宮島（広島県廿日市市）を訪れる観光客らに課税する「宮島訪問税」の創設に同意する方針を固めた。

訪問税は自治体が独自に課す法定外税で、島へのフェリーの運賃に1人100円を上乗せして徴収する。市は、新型コロナウイルスの感染状況を踏まえて導入時期を決めるが、早くても2023年春となる見通し。

島との往来が多い人は、1年分として500円を一括して納めることもできるようにする。島民や通勤・通学者のほか、未就学児や障害者、修学旅行などで訪れる児童生徒は課税を免除する。

宮島を訪れた人は19年に過去最高の約465万人に上った。市は年間3億円程度の税収を見込んでおり、周辺の渋滞対策や旅客ターミナルの改修など、観光客の受け入れ環境整備に充てる方針だ。

観光客らを対象にした法定外税としては、東京都や大阪府をはじめ複数の自治体が宿泊料金に一定額を課す宿泊税を導入しているほか、駐車料金に上乗せして課税する福岡県太宰府市の駐車場税などがある。