「鳥刺しマイスター」を認証へ

http://www3.nhk.or.jp/lnews/miyazaki/20191023/5060004664.html
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鶏の刺身を食べる「鳥刺し文化」を守ろうと、加工業者と飲食店が一体になった取り組みがスタートし、２３日宮崎市でセミナーが行われました。

宮崎と鹿児島の鶏の加工業者でつくる協議会が開いたセミナーには、宮崎県内の飲食店などからおよそ６０人が参加しました。
取り組みを始めた背景には、鳥刺しなど生の鶏肉が主な原因だとされるカンピロバクターという細菌による食中毒が多発し、鶏肉を生で食べることへの規制を強化する動きが出ていることがあります。

こうした中協議会では、より安全に鳥刺しを提供しようと、専門知識の講習を受けて試験に合格した人を「鳥刺しマイスター」として独自に認証することを決めたものです。
セミナーで協議会の担当者は、カンピロバクターの食中毒は鶏肉の鮮度とは関係なく発生することや、鳥刺しなどを作るときは専用のまな板や包丁を使い、熱湯でこまめに消毒する必要があることなどを説明していました。

セミナーのあとには、「鳥刺しマイスター」になるための試験が行われ、４０人余りが挑戦していました。
参加した飲食店の担当者は「鳥刺しが提供できなくなると店の死活問題になるので、安全への意識をより高めていきたい」と話していました。

協議会の黒木博副会長は「こうした取り組みを広げていくことで食中毒のリスクを減らして、『鳥刺し文化』を守ることにつなげていきたい」と話していました。

10/23 15:07